FRENZ2023 2日目 夜の部 オフレポ

新宿ロフトプラスワンにて2023年9月16日~17日に行われた、FRENZ2023というオフライン上映イベントのオフレポです。走り書きのメモを元に作成していますので、誤字等はご容赦下さい。 また、上映作品の感想は短め、場内の雰囲気重視で書きます。敬称は省略します。

開場予定17:30に対し、私が新宿ロフトプラスワンの入り口に着いたのが17:45頃。既に場内はぎっちりでした。

18:01から注意事項動画を上映開始。昔のゲーム画面風の動画ですが、ゲームなら「ププププ・・・」な電子音の代わりに「マエマエマエマエ・・・」ですし、説明している金色の前田地生(イラスト)のセリフも語尾が「~マエ」で癖が強い。

18:03、そのまま暗転しオープニング(制作:黒井心)上映開始。
実写を用いた重厚な作品でした。
司会の前田地生とやんわりが登壇。前田地生曰く、今までは3年ぐらいで終わった同様のイベントが多かったが、5年ぐらいは続けないとと思ったマエ。5年目、大きくなりすぎて終われないと思ったマエ。趣味だから続けてこられているマエ。
・・・登壇した前田地生も、語尾に「マエ」をつけて発言。ここでやんわりが、その様に台本を修正したが、負けました。
今年からの参加者に挙手を求めて10人ほど、2日目からの参加が5人ほど手を挙げる。
注意事項がパンフレットに載っている事、フードの後片付けの関係でフードはステージに向かって右手の座敷で食べる形式をとっている事、カップの持ち帰り不可、飲食代で運営が成り立っている事などを説明。パンフレットにロフトプラスワンの通常メニューは載せてあるが、そこに載せておらず後ろのカウンター付近の貼り紙に載せている特別メニューとして、チルアウトや鴨ロース、「ブルーバード」(鳥のから揚げを青い紙コップに入れたもの)等がある事を説明。
前田地生がレッドブルとジャスミン茶と鴨ロースを、やんわりがレッドブルウォッカと牛乳と鴨ロースを注文。
オープニングを制作した黒井心が登壇し、壇上で自撮りして『チェキ』に印刷するパフォーマンス。
その時の写真がこちら

無事に生きて起床できました。
改めて、FRENZ2023に来てくださった皆様、関わってくださった皆様、本当にありがとうございました!
一人の作家として2日目夜の部OP制作、コアスタッフとしてイベント統括させてもらってました。
きっとまた来年も、あの場所で。#FRENZ_JP pic.twitter.com/3LQ4eUOrpq

— 黒井 心 | kuroi_shin (@kuroi_shin) September 18, 2023

また、オープニングの映像内で封蝋を行った封筒も持参。
スタッフのやんわりから、作品中のポエムの文章等を手伝ってもらった。やんわり曰く、このような形ではあるがFRENZ上映作品に携わるのが久しぶりで嬉しかった。
18:26、乾杯。 新作映画を上映することを『封切り』と呼ぶのにちなんで、この封筒を壇上で開封するパフォーマンス。中には作中に登場した、出展者のアイコンを『チェキ』に印刷したものが入っている。
なお、黒井心はスタッフなので、オープニングを制作したが出展者一覧には含めていない。今壇上から、制作風景をX(旧Twitter)にポストした。黒田心から前田地生に人生相談している時に、オープニング制作の誘いを受けたが、その時は断った。その後FRENZスタッフに加わった後、もう一度オープニング制作のオファーを受けて引き受けた。自分への題材探し、いつか見る側だった自分へというテーマを据えた。FRENZ2018の2日目昼の部のオープニング(制作:かえるボイラー)が心に残っていた。創作系の作品は、自ら絵を描く事が多いので、そのアンチテーゼとして実写のオープニングとした。構想を練るため動画を見まくって、ピンとくる技法がないか探した。その中でNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」のオープニングがグッと来たのでリファレンスにした。撮影は、自宅のリビングで黒い布を広げて行った。


2日目最初はkasao。タイトルは魔女の恋は花と揺れる
かわいらしいアニメでした。
上映後にやんわり曰く、会場の様子が気になりそわそわしているはずなので、X(旧Twitter)で感想を教えてあげてほしい。

次はNao_AnD。上映前コメントによると今回が初出展。タイトルはムーンリッド オペレーション
カッコよいアニメでした。
上映後に楽曲をたんとうしたうつぼと共に登壇。Nao_AnD曰く、映像制作を始めて10年になるが、FRENZには来たことが無かった。ここが神聖な場所と考えていた。モーショングラフィックの傾向を強くしすぎてくやしい。今回の作品は、BMS(音楽ゲーム)の大会であるBOFにも出展予定。うつぼ曰く、BOFにはこの作品も併せて4曲出展予定なのでお楽しみに。

次はMelophy。上映前コメントによると初音ミクオリジナル曲のミュージックビデオ。タイトルはクロマ
実写とCGを組み合わせたかわいい作品でした。
上映後のコメントは、本作はまだ未完成であり、ブラッシュアップを行う予定。

次はNRF(ナリフ)。上映前コメントによると中二病の世界を描いた。タイトルは虹の都へ
3DCGを用いたアニメーション。なお上映時点の時刻は19:01なのでちょっと内容的に早い??ちょうどよい??
上映後コメント、スキー旅行に行くのが中学二年生の時の夢だった。
登壇。使用した曲に思い入れがあった。(筆者注:高野寛作詞作曲の「虹の都へ」、1990年2月7日リリーズ)カッコよい飛行戦艦や天空の島など、中二病っぽネタは仕込んでいる。著作権を回避するために、あえてカラオケ音源を使用している。どのような歌詞かを聞かれて、歌いだしをNRFが歌い、そこに開場から手拍子が加わる一幕も。この動画は既にアップロードの予約をしている。

次は4O5人。上映前コメントは、おはっす~!顔と音楽を覚えて帰って頂きます。タイトルはTurn turn turn
幻想的なコラージュ作品でした。
上映後に登壇。曲を作ったのでミュージックビデオも作った。この曲は自分の声を加工して作っている。元々はお笑い芸人。自分の顔は自分だけの素材の様に考えており、コラージュをやってみたかった。自宅にグリーンバックの背景布を設置し、何千枚と自撮りした中から選んだ写真を用いた。

次はあげは。タイトルは朱色のポートレート
アニメを用いたキレイなミュージックビデオでした。
上映後に登壇。1次提出から2次提出の間で全て作り直した。静止画MADみたいなのを作りたかった。マンガは昔描いていたが、今はマンガを描くよりAfter Effectsをいじっていた方が良い。アイコンのキャラを用いて色々作りたい。

第1部最後はヤベズム。上映前コメントによると去年の作品の続きの内容。タイトルは白虎48 君が来てくれたから
3DCGを用いたキレキレのダンスシーンに、開場から手拍子も。
上映後に登壇。去年のネタをもう少しこすりたいと思った。前田地生からの指摘を元に回る方向をZOOと同じに揃えた、ZOO(動物園)だけに。今回、家族が寝てから映像を作ったが、レンダリングでパソコンが高負荷の時に妻にばれそうになったエビソードで場内爆笑。最後に虎柄のFRENZロゴを出したが、次回以降のロゴに虎柄を提案したい。


19:39、第1部終了
ここでスタッフ紹介を実施。
19:41、休憩開始。
19:55、第2部開始


第2部最初はレイにー タイトルは踊ル怪談ズ
鏡音レンちゃんがかわいい、3DCGのミュージックビデオでした。
上映後に登壇。カッコよい作品を目指した。曲はゆうゆからお借りした。2013年に聞いて気になっていた。都市伝説をテーマにした曲だが、そのなかの「さとるくん」について知っている人に挙手を求めると5人ほど。
Unityをせやから教わりながら制作した。FRENZのスタッフ及び来場者の皆様、ありがとう

次は;3ZUTAMA。上映前コメントは、気持ちを八万倍にした。タイトルはnext stage
圧のあるタイポグラフィーの作品でした。
上映後コメントは、前に進めたら良いと思う
登壇。今回は作るのがギリギリだった。現在フリーランスであり、焦りや表に出さない弱気な気持ちを表現した。本作品はネット上では公開しないつもり。ネガティブな気持ちにも目を当てていきたい。

次はフガクラ上映前コメントは、大河の大ナマズを描いた。タイトルは呑舟之魚
水彩画っぽい表現の3DCG作品でした。
上映後に登壇。blenderにて制作。FRENZ自体も来たのが初めて。8月からblenderとAfter Effectsを勉強して制作した。今後も自分で作っていきたい。

次はさかぐち2。タイトルは呷る
淡い内容のアニメでした。
上映後に登壇。FRENZは初めて来た。昔からFRENZの存在は知っていて、いつか参加したいなと思っていた。元々絵は描いていたが、映像を作るのは初めてで大変だった。完成出来て良かった。(場内から拍手) 作曲の補助をバーチャルシンガーのまゆりに、編曲をぱうろにして頂いたので、この場で感謝したい。

第2部最後は機能美p。上映前コメントによると、文字が流れる動画。タイトルはログ・オブ・ザ・デッド
文字を読む動画ですが、微妙に3Dになっていますか?風刺も込めていました。
上映後に、「ブルーバード」を手に登壇。FRENZ2019出展作品の「煩悩事変」について、昨今の時勢によりツイート多めなので、その2.0的な作品を作った。作り直しを繰り返したので〆切ギリギリになった。だいたいイーロン・マスクのせい。頭の方から作っていくので、どうしても尺が伸びがちになってしまう。


21:11、休憩開始。
21:20、休憩終了し第3部へ


第3部最初は自動車 原付。上映前コメントは、オリジナルキャラの紹介動画を作った。タイトルはマシロとクロナ
キャラがかわいいのと、モーショングラフィックの要素を組み合わせた作品でした。
上映後に登壇。女の子が動くのが好きで、女の子とモーショングラフィックを組み合わせた作品を作った。5~6年モーショングラフィックを中心に活動してきた。同人のCGとモーショングラフィックにオリジナリティを加えた作品を作っていきたい。

次はlitmus*。タイトルはSave the night
アニメとモーショングラフィックを組み合わせた作品でした。
上映後にキャラクターイラストを担当した神宮要と共に登壇。litmus*は韓国から参加、神宮要は日本から参加。litmus*はFRENZ会場に来るのが初めて。韓国の1970年~80年代の独裁政権による弾圧「夜が静か過ぎだ」をモチーフにした。神宮要曰く、絵の注文時にイメージが固まっていて助かった。litmus*曰く、来年も参加したい。BOFにも出展予定なのでお楽しみに。

次はfla3。タイトルはI can do it
キャラがかわいいアニメでした。
上映後に楽曲を担当したNulledZoneと登壇。若くて亡くなる人が多く寂しいので、「どうにかなるよ」とメッセージを贈りたい。NulledZone曰く、かわいい曲にダブステップを組み入れた曲を作った。告知として、fla3が塚原重義監督作品の長編アニメーション映画『クラユカバ』にスタッフとしてかかわったのでよろしく。

次はToroch。タイトルは小人と海
深いイメージの作品でした。
上映後に登壇。3月から作り始めたものの、6月にボツにした。その後ヘミングウェイの小説「老人と海」に衝撃を受けてまた作り始めた作品。大学受験を控えており、勉強と映像制作が両立出来て良かった。

次はngkz_&フィンおじ。上映前コメントは、Webのクソ野郎の曲で作った。タイトルはアチャール アンド フツー
楽しいアニメ作品でした。 上映後にngkz_が登壇。ここまで上映順が後ろになり驚いている。告知として、昔はFRENZで物販ブースを設けてグッズを売っていたが今は無いため、フィンおじのグッズについては通販サイトのboothを利用して欲しい。また、9月18日の夜に84yenとngkz_の2人でFRENZ打ち上げ配信を予定しているので参加して欲しい。

次はTwilight_ks。タイトルはGARDEN
見入ってしまう3DCGの作品でした。
上映後、楽曲を担当したSaiphと共に登壇。出展は2018年以来。絵としてきれいに見せたいと考えて作った。バレットガーデンから着想を得た。Saiph曰く、依頼があった時点で既に映像は完成していて、そこに音楽とを付けた。Twilight_ks曰く、愛着が持てるキャラに近づけられたのではと思う。本作の続編も考えている。

2日目夜の部の最後は熊谷芙美子。上映前コメントは、非現実的な夢の世界を表現した。タイトルは夢の中
幻想的で柔らかい雰囲気のアニメ作品でした。
上映後に登壇。フル3DCGで作っている。大学1年の時に友人の話からFRENZを知り、大学の先生からも勧められて出展した。過去の夢の再現に挑戦した。今後、バチバチなものも作っていきたい。

22:25、上映終了
やんわり曰く、色々なクリエイターが居て、FRENZ出展作品の振り幅が大きい。
前田地生曰く、上映順番は一人で考えているが、2日目夜が一番時間がかかった。今朝順番を入れ替えたりもした。
22:30、エンディング上映開始。
22:33、夜の部終演。